常に変化する組織課題に柔軟に対応!月次研修で組織の基盤強化を実現

  急成長するスタートアップにとって、組織づくりは重要な課題です。社員の育成やマネジメント体制の構築、コミュニケーション活性化が求められる中、株式会社IR Robotics様も成長に伴う組織拡大に直面し、組織の土台を強化する必要性を認識しました。そこで出会ったのが株式会社イヴォーグの伴走型研修サービス「イントレ12」です。このサービスを活用し、組織課題を克服した秘訣について代表の金様にお話を伺いました。

 

3つの事業を展開するIR Robotics様の組織課題とは?

──まずはIR Robotics様の事業内容について教えてください。

金様:事業内容は3つあり、1つ目は上場企業向けのIRDX事業。自社の価値を正しく伝え、正しい企業評価をしてもらいたいというニーズに特化した支援する事業をしています。2つのYouTubeチャンネル(合計登録者数6万人)を活用し、上場企業のIR活動を支援しており、クライアント数は累計300社を超えています。日本の上場企業は約4,000社ですので、そのうちのかなり多くの企業と取引があることになります。2つ目はエデュケーション事業。上場企業や上場準備中企業向けのコミュニティを運営しています。属性とステータスによって、勉強会を軸に4つのコミュニティに分類し、会員企業数は400社に迫ります。3つ目は、CxO人材紹介事業で、上場企業と上場準備中企業に特化し、年収800万円以上のハイクラス人材を紹介しています。この事業は3期目で、ほとんどのケースで年収1000万円以上の人材を紹介できています。

──導入する以前の組織課題は何でしたか?

金様:事業自体は順調に成長を続け、毎年10名規模で社員が増えていましたが、それに伴い、社員教育やマネジメント体制の見直しが必要だと感じていました。私は経営するのがこの会社で2社目なのですが、前の会社での経験から組織の課題は後回しにするのではなく、早めに対策を打つ必要性を痛感していた為です。ほとんどがキャリア採用の中、業界や職種未経験で、成功体験をこれから積んでいく段階の社員が多く、社員の育成は重要課題でした。

 

セミカスタマイズのニーズから生まれた伴走型研修

──導入までの流れやイヴォーグとのきっかけを教えてください。

金様:イヴォーグの徳山さんとは2015年から接点がありました。実は、このサービスは私のニーズを徳山さんに伝えたことから始まったんです。従来の研修は2日間で100万円など高額なものが多く、一時的なカンフル剤のような効果はあっても、継続的な組織の変化に対応するには不十分だと感じていました。私が求めていたのは、毎月変化する組織の状況に合わせたセミカスタマイズ型の研修で、まさに”伴走”してくれるような存在でした。

 

継続的なチューニングで組織の課題を早期解決

──導入してから、どのような効果や変化がありましたか?

金様:研修での大きな変化を期待するのではなく、組織の中で常に生じる課題、特に感情面や相性面といった部分を、継続的にほぐしながら調整(チューニング)し続けることが重要だと考えています。社内では、事業部ごとに責任や目標があり、そこに向けて皆動いているので、マネージャー同士がコミュニケーションを取る機会はあまりありません。そういった中で、徳山さんを介してマネージャーたちを集め、ディスカッションをしてもらうだけでも価値があります。また、同じ立場のメンバー同士が自然に集まれる環境を作ることも重要ですが、そうした役割を担う人が必ずしもいるわけではないので、仕組みとして場を設けることが必要です。

加えて、第三者からのフィードバックがあることで、各人のスキルや課題を客観的に把握できる点も効果的です。大企業出身者が少なく、継続的な研修を受けていないメンバーが多い環境では、こうした定期的な場を設けるだけでも十分な意味があります。

 

組織の成長と経営判断を支える仕組み

──伴走型の研修を受けて感じられた魅力や単発の研修にない良さはどのような点でしたか?

金様:継続的に組織の状態を把握し、課題に柔軟に対応できる点です。単発の研修では、一時的な効果は得られても、すぐに元の状態に戻ってしまう可能性があります。しかし、伴走型の研修であれば、組織の変化に合わせて研修内容を調整できるため、常に最適な状態を維持できます。また、定期的に研修を実施することで、社員の成長を促し、組織全体の底上げを図ることも可能です。経営側としては、次はこれをしよう、あれをしようといくつか種がある中で、どこに誰を抜擢させるかなどといった人員配置を考える際の参考になります。また、社員が研修を通して何を書いたかをデータで確認できるので、この人は別の部署の方が活躍できるんじゃないかなどと、社員の成長や可能性を客観的に見れる点もメリットです。

 

違いが明らかになることで成長を促す

──社員研修について、今はどのようにお考えですか?

金様:私自身20代の頃は「大事な営業時間を研修に使うなんて…」本末転倒だと考えていましたが今は考えが変わりました。研修の中には同じレイヤー同士で議論する機会もあり、特にマネージャー経験のないメンバーにとってはお互いの違いを知れたり、真似したいなどと学びを得る機会にもなっているかと思います。また、意見交換や情報共有を通じて、同じレイヤーの中での会話の深みや日々自ら勉強しているかどうかなど、違いを顕著にする意味でもいいと考えています。

 

部署を超えた横の繋がりで組織を活性化

── 予想していない良かったこともありましたか?

金様:研修がきっかけで、社員同士の横の繋がりやコミュニケーションが生まれたことが、嬉しい誤算でした。特に、4月と10月に実施している全社員対象のワークショップ形式の研修では、部署や役職の垣根を越えてグループワークやディスカッションを行います。普段は接点のないメンバー同士が交流することで、新たな気づきや刺激が生まれているようです。

研修後には、同じグループのメンバーでランチに行くなど、自発的な交流も生まれており、組織活性化にも貢献しています。今の時代横の繋がりやコミュニケーションが生まれにくく各組織化しやすいと思いますが、かすがいになるようなコンテンツを投入して、仕事をベースに社員同士を交わらせていくことはとても重要だと感じました。

 

成長企業が直面しうる組織課題への先手とは

──どのような企業に勧められそうでしょうか?

金様:一つは、社員数が増え続けている企業です。もう一つは、自社の組織がもしかしたら硬直化しているかも知れないと感じる企業こそいいかも知れません。

どうしても研修などは後回しになり、問題が起きてから慌てて対応する形になりがちですが、それがどれだけ大変かは過去の経験から痛感しています。

今の会社では、社員が30人に達する前にサービスを導入し、現在に至るまでクリティカルな問題が発生していません。それは常に先回りの意識があることは間違いないのと、早い段階で適切な支援を得られるように動いていることがよかったのかと思います。

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